ソープ嬢の日記

性病に怯えるソープ嬢。記録と回想。

言えない

風俗界隈では、検査結果を公表するか否か、よく目にする。

クラミジアとか淋病とか。一般的なのなら言える。淋病の時は公表したし。


でも梅毒は別でしょ。

指名のお客さんだったら、復帰したらまた移る…
その時はもうお店替えるしかないのかな。


でもまた1からは頑張れない。
しんどい。


3年になる彼。
一方的に私が好きなだけ。

会ってもどこも行かない。
眺めの良いホテルで、彼がいて、とても満たされる時間。

ただ貪るようにセックスして、深夜か朝には彼は仕事に行く。


化粧も落とさない。
終わったあと、彼の隣で身を潜める。寝たふりをして、彼の寝息を聞いて。


いつか、彼が私のお腹を抱いて、眠ったことがあって。なんて可愛いんだろうと。なんて愛しいんだろうと。


でも、彼の中の女は私だけではない。

綺麗な女性が周りには溢れていて。

仕事も成功していて、整った顔立ち。とっても紳士で優しく、話も面白くて、ダメなところが見当たらない。


彼に捨てられたら、もう終わりかな。

寧ろいつ来るか分からないお誘いを気にすることなく、整形に打ち込めるのかな。


美しく生まれたかった。